経験知を形式知に。マニュアル・基準書・仕様書の整備を!

query_builder 2023/05/04
ブログ

飲食店は、
店舗(現場)に従事するかたが主役です!

店長、スタッフの人財育成のお手伝いをしています。

“感動”を世界に広める、
最高のアドバイザー、
最強のコーポレーターであれ!
をスローガンにし、
研修やワークショップを行っています。


「京の大工棟梁と七人の職人衆」笠井一子著

河出書房新社(2020年11月初版)

を読んでいる。


数寄屋大工や左官、表具師など、

京の職人の方々のお話である。


様々な業界にも「職人」と言われる方々が

いらっしゃるが、どういったイメージをお持ちだろうか。


頑固、口下手、怖い、

こだわりが強い、何も教えない

とか、

全員がそういう方とは言わないが、

個人的には、こんなイメージがある。


当の本人たちはどうか。

こだわりや頑固な点は、

その先にいる顧客への「想い」が

あってこそのモノであることが、

ヒシヒシと伝わってくる。

また、

一つの仕事に携わってきたことを鼻にかけず、

常に「成長」を求め、

学び続けている姿勢があるため、

「教える」ことをしないのではないかと

感じている。


「背中を見せる」

「技術は盗むもの」


ということなのだろうか。


この本の中の主人公は、

伝統技術を扱う「職人」の話なのだが、

飲食店においては、

「料理人」という方々や

「飲食人」という方々のことでしょう。



経験で得た技術や能力(経験知)は、

他の何よりと比較できないほど

素晴らしいものであるが、

その人の身についている技術、

頭の中にある知識でしかない。


彼ら彼女らの経験知が、

言語化され、映像化され、

体系的に表現される(形式知)とこにより

お手本となるものや思考が見えるので、

技術の進歩や知識の習得は、

より速いものになるのではないかと考える。


マニュアルや基準書、指南書、仕様書とか

言い方は様々だが、

そういったモノを作ることで、

スタッフへ教育も、

いわゆる「教科書」があるため、

教えやすくなるし、

スタッフも予習や復習ができるため、

学びやすくなるのではないかと考える。


「マニュアルに縛られて

 臨機応変さに行動できなくなる

(融通が利かなくなってしまう」


と言われたこともあったが、

その時その時で、

マニュアルを改変していけばよいことでしょう。


…教育現場での教科書のようなもので、

 10年前の内容と5年前の内容と今の内容、

 それぞれ、違ったものになっているように…


職人さんの話の本を読んでいて、

ふと思った。


この本で、京の職人さんらの

内なる想いが言語化された。

これぞ、

能力の承継のための

ベースとなるではないか。。。


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