「人材育成計画」を立てる際に考えておきたいこと

query_builder 2023/05/12
店長研修

人材育成計画を立てる際、

頭に入れておきたい2つの考え方がある。


一つは、「パレートの法則」だ。

経済学者パレートが提唱したもので、

物事を構成する要素が

全体に占める割合には偏りがあり、

複数要素のうち一部だけで、

全量の大部分の割合が

占められているという見方である。

もともと、

経済学の分野における

富の偏在をさしたものであったのが、

現在では、

様々な分野に活用されている。

「80:20の法則」や

「ばらつきの法則」と言われており、

これらの言葉のほうが、

なじみがあるだろうか。


全体の8割の売上は、

2割の商品で生み出している

といった見方や、

営業成果の8割は、

2割の営業担当者が

生み出すといったような見方である。


もう一つは、

「2-6-2の法則」である。

提唱者が大きく謳われておらず、

パレートの法則の派生・拡大解釈されたもの

とされている。

組織マネジメントや

人間関係の分野で活用され、

経営の神様といわれる

松下幸之助も提唱した考え方である。


この法則は、

人が集団を形成すると、

2割は優秀、

6割は普通、

2割は優秀ではない

グループの比率となる見方である。

そして、

優秀ではない2割を排除しても、

残った集団で、

優秀・普通・優秀ではない構成が

2割、6割、2割で形成される

という見方である。


あるコンサルタントの方が、

この3グループを、

優秀の2割を「人財」、

普通の6割を「人在」、

優秀でない2割を「人罪」

と表現しており、

以下、

これらの言葉を使用する。
つまり、

組織が、

「人財」、

「人在」、

「人罪」

の構成となるのは必然

であるということだ。


人材育成を考えていく上で、

「人財」を増やすことや

「人罪」をなくすことではなく、

「人在」の基準(質)を上げる

ということに取り組むことが、

結果的に、

組織全体の質が向上する

ということかもしれない。


「人財」は、

「人在」「人罪」により支えられ、

何かしらの影響をもって

パフォーマンスを発揮している

と考えるのならば、

「人在」の基準(質)が上がれば、

「人財」はより良い成果を

出すことが出来るだろうし、

「人罪」の罪は軽減される。


見落としがちな

「人在」

に目を向けてみて、

人材育成計画を立てるのも一考である。

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